説得
正月特訓最終日のそっくりテストでは惜しくも不合格判定だったさくらちゃん。
その後の直前特講というと、、、
合格率30%から80%までものすごい幅の結果を残しました。
第2志望校の過去問の出来はというと、
これまた、合格最低点に余裕あり、から、かなり下回るなど、様々な結果。
どちらも五分五分の勝負です。
受かるかもしれない、どいうドキドキも緊張感が増します。
ああ、ダメなんだな、と思うと併願校へ気持ちが向きます。
直前特講も、過去問も、よくできているという結果ではなかった。
確かに、梅校の過去問成績をみると、2月2日のものは合格点が取れて、他は取れていない。
でも、2月1日に勝負をかけたら、2月2日は抑えて、梅校はほぼあきらめだけど、仕方ない。
さくらちゃん、きっと秋桜校で楽しく過ごせるよ。
そう思っていました。
そして、
さくらちゃんの出した答えは
2月1日桜校
2月2日梅校
落ちたら2月3日に楓校。
え?2月2日は秋桜校にするんだよ(>_<)
という私の気持ちはまったく無視でした。
いや、さくらちゃんは、私が秋桜校を受けてほしいことぐらい、百も承知なんです。
私はいろいろなことを思い出しました。
さくらちゃんは公立小学校が合わないと思うから小学校受験をしよう、と
あの手この手で勧めても、頑として「公立に行く」と聞きませんでした。
(のちに、学校つまらない、と言い出したのですが)
そういえば、そもそも今の塾に通ってること自体、さくらちゃんは受験もお稽古事も絶対に譲れないと言い張ったからなのです。
そうだ、そうだ。だから今この塾に通ってるんだった。
さくらちゃんは強欲強情なのです。
母親思いのやさしいさくらちゃんです。
だけど、自分のことは絶対自分で決めたいのです。
そして、自分の意にそぐわないチャレンジをしても、さくらちゃんにとっては意味がないのです。
わたしは、抑え校として最適と思っている秋桜校をあきらめました。
しかたありません。
これは、さくらちゃんの受験なのです。
そして、午後はどうする?
と聞いたら、埼玉の学校に合格した時、どう思ったの?うれしかったの?
と聞く先生。「いや、別に」と答えたさくらちゃん。
「じゃあ、受かってもうれしくない学校は、受けなくていい」
と言われ、受けないことになりました。
全落ちが見えてきたような気もします。
楓校はとても素敵な学校だけど、併願するにはややこしいのです。特に金銭的に。
イメージを楓校に。さくらちゃは楓校の制服を着るのだ。
似合うかな?かわいいよね。絶対に、かわいい。さくらちゃんに似合うかは置いておいて。
私は、ここでさくらちゃんを秋桜校に説得するものだと思っていました。
でも、説得させられたのは私の方だったのです。
さくらちゃんは、一度たりとも、この二つの学校を続けて受けることにひるんだことはありません。いつも私がぶれているのです。
よく、わかりました。ごめんね、さくらちゃん。
不安で眠れない夜も、あと少し。
目標をなかなか決めなかったさくらちゃん、決めたら絶対に曲げないその根性を
本当に尊敬している。がんばれ、さくらちゃん。